英語教育における文法指導とコミュニケーション指導
---乖離と相補---

玉井 健


文法指導とコミュニケーション指導は、日本の英語教育においては二律背反的 に受け取られ、伝統的には前者が、最近にいたって後者に教育の焦点があてられ ている。海外の外国語教育現場でもこの点は議論の対象になっているが、日本ほ ど二者間の乖離は見られない。翻訳主義を支えてきた文法指導と「国際的日本人」 への標榜に後押しされた会話ブームの中でのコミュニケーション指導は、まるで 敵対する二要素のような構図を作ってしまった。本稿では、明治期の外国語教育 の導入以来、どういった経緯を経て文法教育とコミュニケーション教育が今日の 位置づけを持つに至ったかを検証し、外国語教育の柱であるこの二者の有機的関 連性について考えてみたい。なお、本稿での「文法」は一般的学校教育で行われ る学校文法を指す。

 
英文要約
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